THE SCIENCE

唯一無二の全雪温対応ワックス

スキー、スノーボードでの滑走時、人工的な力が加わることで滑走面と雪面との間に摩擦が生じて雪が溶け、薄い水膜が発生します。スキー・スノーボードの操作や滑走スピードの加減は、この水膜の構造をいかに変化させられるかが重要になります。ハーテルはこれを課題に調査し始め、1973年にサーファクタント浸潤剤のカプセル化を実現し、その後にフッ化炭素をパラフィンへ配合させることを可能にしました。ハーテルが導き出した革新的なアイデアは、サーファクタントを使用することでスキー・スノーボード滑走面の水分子の緊張と摩擦を減らすことです。

これはビーズ状の水が砕かれることで滑走性が上がり、操作しやすくなることでより安全性が増し、より楽しめるということにつながります。水面張力へのサーファクタントの効果を数値で表すソフトウェアも開発しました。その優れた成果は、数値を見れば明らかです:SUPER HOTSAUCEは水の抵抗を75ダインから25ダインまで削減、WHITE GOLDに関しては大幅に9ダインまで減らしています。ハーテル ワックスが施されたスキー・スノーボードならばターンをスムーズに行えます。扱いやすく反応の良い道具を嫌う人がいるでしょうか?

 水の抵抗を削減することに加え、サーファクタントを使用するハーテルワックスは、市場で唯一の全雪温対応ワックスなのです。ハーテルワックスの対応温度は-14℃〜11℃と、秀でています。ほとんどの人が冬の間に必要なのはこの温度幅に収まると思います。市場にある他のワックスにはこの温度幅対応の製品はなく、「ユニバーサル」ワックスには同じような効果は間違いなくありません。

他にも優れた特徴として、ハーテルワックスはスキー・スノーボードのベース素材のp-texとの相性が良くなるように考えられています。ワクシングをする際、ワックスは湿った状態でベースに染み込み(ガソリンをこぼしたら瞬時に地面に広がっていくように)、亀裂などの傷に入り込みます。ハーテル ワックスは単体でp-texにしっかりと浸透するので、ベース用と滑走用の両ワックスをそろえる必要がなくなり経済的です。

Terry in 1989

さらに、RACING 739WHITE GOLDには158 FLEXという処置が施されているため、どんなスキーやスノーボードのフレックスにもよく馴染みます。その結果、ワックスの持続時間がより長くなるのです(コンディション次第で、最長7日間)。